大谷翔平が願う“ヒリヒリする9月”は二の次? エンゼルスが「買い手」に回った本当の狙い

公開日: 更新日:

 米大リーグのトレード期限が8月1日18時(日本時間2日7時)に終了した。

 大谷翔平(29)のエンゼルスは新たにメッツの救援右腕ドミニク・リオーネ(31=今季31試合で1勝3敗、防御率4.40)を獲得した。

 今季終了後にFAになる大谷を放出せず、他球団の主力選手を若手とトレードする「買い手側」に回ったエ軍。ホワイトソックスから先発のジオリト、救援ロペスの両右腕を獲得したのに続き、手薄な野手の穴埋めにロッキーズから、ともに通算180本塁打以上をマークしているクローン内野手、グリチェク外野手の強打者2人を補強した。

■来季は6億円の「ぜいたく税」

 今夏、獲得した4人の年俸総額は約39億8000万円。地元メディアによれば、ジオリト(約13億5000万円)、グリチェク(約12億3000万円)、クローン(約9億5000万円)と、それなりに高給取りを獲得しただけに、すでに年俸総額は基準額を超過し、来季はぜいたく税として6億円を課されるという。

 1日の定例会見でミナシアンGMは今夏のトレードについて「オーナーに『補強すれば勝てる』と説明したら、ゴーサインを出してくれた」と、アーティ・モレノ・オーナーから補強費用のバックアップを得たと明かした。

 今夏のエ軍の積極的な姿勢に対して地元紙ロサンゼルス・タイムズのコラムニストであるビル・プラシュケ氏は7月27日付のコラム(電子版)で「エンゼルスはショウヘイ・オオタニを残留させたことで将来の投資に失敗した」と球団批判を展開。同氏の記事に多くの米メディアが同調し、スポーツ・イラストレーテッド(電子版)は「エンゼルスは未来を構築できたはずなのに、今年1シーズンに全てを懸ける決断をした」と、大谷の放出を見送ったのは誤りだったと結論付けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  4. 9

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  5. 10

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ