続投明言の日本ハム新庄監督の通信簿 選手育成は◎も…采配がボロクソ非難される納得の理由

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 来季の去就について尋ねられると、「もちろん!」と来季続投の意志を表明したのが日本ハム新庄剛志監督(51)だ。

 6月中旬にも「選手を完全燃焼させたい」と来季への思いをたぎらせていたが、その気持ちは変わっていない。球団側も近日中に正式な要請を出すとみられる。

 監督就任2年目の今季はチームに確かな成長が見られた。プロ5年目の万波中正(23)はミート力がアップ。今季は打率が.268に上昇し(昨季は.203)、本塁打王まであと1本の24本塁打を放つなど覚醒した。

 プロ6年目の清宮幸太郎(24)は故障による離脱期間があったものの、ここまで91試合で打率.253のキャリアハイ。一塁からコンバートされた三塁に定着し、選手としての幅を広げている。くすぶっていた2015年ドラフト1位の上原健太(29)が先発ローテに食い込み、18試合で4勝6敗と負け越しているが、防御率2.71と再起したことも忘れてはいけない。

 生え抜きの成長に加え、移籍組も奮闘している。昨オフにソフトバンクから人的保障で獲得した右腕・田中正義(29)を抑えに抜擢すると、これがハマり、リーグ4位タイの24セーブをマーク。今季途中に中日からトレードで加入した捕手の郡司裕也(25)を一塁や左翼、指名打者として起用し、50試合で打率.271と打撃のポテンシャルを引き出すことに成功している。ネット上には新庄監督の育成手腕を評価する声が少なくない。

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