阪神・岡田監督は来年限りで勇退できるの? 18年ぶりセ制覇でも選手は「勝ち方」身に付かず

公開日: 更新日:

「全然やんか。何も言わんようになったら好き放題打ってる。一発で崩れるよ。ハッキリ言うて」

「バット振ってるだけやんか」

 1-2で敗れた25日の中日戦後、阪神岡田彰布監督(65)がこう言って激怒した。

 いくら広いバンテリンドームナゴヤとはいえ、2試合でわずか1得点。そんな中、名指しでヤリ玉に挙げられたのが、今季ここまで全試合で4番に座る大山悠輔(28)と、ドラ1新人の森下翔太(23)だった。

 大山はここまでリーグトップの95四球、出塁率.402をマーク。岡田監督は大山の守備位置を一塁に固定するとともに、「4番はみんなが認める存在であるべき」との考えから、秋季キャンプでの練習姿勢などを勘案し、早々に主砲の座を確約した。シーズン中も個別指導を行うなど気にかけ、昨季までの初球のボール球に手を出して凡退する“悪癖”はなくなりつつあったが、中日2連戦は7打数無安打とサッパリで、岡田監督も「(大山は)練習の時からひどい。最初、ショートゴロ3連発やで」と苦言を呈した。

 その大山は26日のヤクルト戦で決勝2ランを放って何とかメンツを保ったものの、問題は森下だ。岡田監督は「練習でフライばっか打って。本当におかしいな」と指摘していたが、気分転換を込めて1番起用されたこの日も4タコ。優勝決定翌日以降は、10試合で40打数4安打の打率.100、0本塁打、0打点で四球もわずか1。4番とドラ1の低調もあり、チームは9月負けなしの11連勝で優勝を決めた翌日から4勝5敗1分けと下降線をたどっている。

 岡田監督の激怒コメントの肝は、「何も言わんようになったら」という部分にある。今季は岡田監督がベンチ主導の野球を徹底したことで18年ぶりの優勝を手繰り寄せたわけだが、「縛り」を解いた途端に攻撃が淡泊になったといっていい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較