著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

マラソン世界記録続出 厚底シューズで加速するスピード時代は新たな段階に入った

公開日: 更新日:

 マラソン界がとんでもないことになっている。

 9月24日のベルリンで、エチオピアのティギスト・アセファ(26)が2時間11分53秒、これまでの女子の世界記録を一気に2分11秒更新した。男子でも難しいとされるサブテンが時間の問題となった2週間後、今度はシカゴの男子でケニアのケルビン・キプタム(23)が2時間0分35秒で優勝──五輪連覇のキプチョゲの世界記録を34秒上回り、夢の2時間切りはすぐ目の前に迫った。

 アセファはベルリン連覇、キプタムは4月のロンドンを2時間1分25秒で優勝した。実績ある2人だけに、大幅な更新にはしっかりしたメッセージが込められているだろう。

 アセファは2016年のリオ五輪の800メートル代表で、5000メートルや1万メートルを飛ばしてロードに出ている。キプタムは23歳でいきなりマラソンを目指してきた……マラソンへのアプローチがこれまでと違い、ラストの走りが違った。アセファは中距離選手のようにゴール、キプタムは後半59分台というネガティブスプリット、それも30キロからの5キロを13分51秒、14分01秒と、とても持久走とは思えない速さだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気