著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

マラソン世界記録続出 厚底シューズで加速するスピード時代は新たな段階に入った

公開日: 更新日:

 報道されていない記録達成がもう一つあった。女子マラソンの金メダリストのロザ・モタ(65)が、10月1日の世界ロード選手権のハーフで1時間26分6秒、それまでのベテラン(65~69歳)部門の世界記録を6分更新している。スーパーシューズ=厚底の改良が新たな段階に入ったのだ。

 アセファはアディダスのエヴォ1、キプタムはナイキのアルファフライ3……軽量化するギアの進化にとどまらず、レース運営とマラソンを見る目も変化している。

 2001年の高橋尚子から渋井陽子(04年)、野口みずき(05年)と、女子マラソンの日本記録はベルリンマラソンで塗り替えられてきた。五輪の金メダリストを連れて来る日本のテレビ局は大歓迎された。20年が経過し、いまやメダルよりスピード──こうした時代変化に、日本はどう反応するのか、しないのか。

 今週末、100回記念の箱根駅伝予選会、来年のパリ五輪代表選考会MGCが開かれる。行く道が問われている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗