日本マラソン世界陸上惨敗で「致命的欠点」浮き彫り…やり投げ北口榛花の快挙でまざまざ

公開日: 更新日:

 まさに「あっぱれ!」だ。

 現地27日に閉幕した世界陸上ブダペスト大会、女子やり投げで北口榛花(25)が日本女子フィールド種目で初の金メダルを獲得した。日本は26日の早朝だった。メダルが期待された最終6投目の大逆転劇に歓声を上げた人は少なくないだろう。

【写真】この記事の関連写真を見る(10枚)

 北口は2019年からやり投げ王国チェコの指導者デービッド・セケラック氏に師事。昨年はオレゴン大会の投てき種目で日本女子初の(銅)メダルを獲得。世界最高峰のリーグ戦「ダイヤモンドリーグ」でも通算4勝を挙げ、世界ランク1位で臨んだ今大会で世界の頂点に立った。

「異国でのつらい武者修行が報われました」と言うのは北口の日大時代の監督で、テレビ中継の解説をしていた小山裕三氏(佐野日大短大学長)だ。

■世界のトップを目指すための「意識」

「強くなりたい、世界のトップに立ちたいと言う選手は多いが英語圏ではない国に単身留学するのはなかなかできることではない。ましてや北口は一人娘です。両親もよく許したと思います。最初は言葉もわからず、慣れない食事に、友達もいない。つらい生活だったでしょう。それは百も承知でチェコへ渡った。意識の高さには感服します」

 日大在籍中の18年に北口のドイツ合宿に同行した日大スポーツ科学部の宮内育大氏もこう語る。

「やり投げの盛んな国で指導を受けたい、トレーニングの現状などを見たいと言うので、小山先生に相談し、日本陸連のバックアップのもと、約10日ほどドイツに行きました。専門知識や本格的な練習法を吸収しようと必死でした。その時の経験がチェコ留学につながったのかもしれません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然