つり名人・若浪が語った技の極意「(相手は)大きいならいくら大きくてもいい」

公開日: 更新日:

昨今は怪力任せの「クレーン型」ばかり

 先代霧島は両まわしを引きつけ、上体を反らせて真っすぐ前に運んだ。師匠の井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)は腰を痛めないかと心配していたが、強い肉体をつくり、千代の富士をはじめとするスピード化にも対抗して、動きながらつり上げる相撲も取った。

 他にも昭和の時代から明武谷、陸奥嵐、玉の海(横綱)……といったつり名人たちが観客を沸かせてきたが、昨今は栃ノ心のような怪力任せの「クレーン型」が多く、技の妙味は薄れたように思う。

 今の霧島は幕内196勝のうち、つり出しはまだ2勝しかない。歴代名人のような技を追う前に、まずは相手の出足をがっちり受け止め、寄り切る型を自分のものにすることが、「綱」をつり上げる王道だろう。(記録は不戦勝と勇み足を除く)

▽若林哲治(わかばやし・てつじ)1959年生まれ。時事通信社で主に大相撲を担当。2008年から時事ドットコムでコラム「土俵百景」を連載中。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に