ヤクルト奥川恭伸が独占激白!故障から2年…「右肘手術回避」「復活への覚悟」「佐々木朗希」

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ドクターによって見解が違う…だから判断が難しかった

 ──手術適応の診察では、肘の緩み具合をチェックする。

「そこもドクターによって結果が違ったんで、なんとも言えないというか……。だから判断が難しかったです。いろいろ考えました」

 ──昨季はファームで登板を重ねる中、7月の練習中に左足首を故障した。

「何でこのタイミングなんだろう、あと何試合投げたら一軍というところで、しかも、ノック中のケガなんてありえないんですけどね」

 ──一軍登板ができなかった2年間、高校3年時にU18で同僚だった佐々木朗希ロッテ)が完全試合を達成するなど活躍。どう見ていた?

「それどころじゃなかったです。周りのことは全く見てないというか、見えてない。もう、そんな感じです」

 ──佐々木はメジャー挑戦の意欲を見せている。

「そこは別に何も思いません。いずれ挑戦するだろうなと思ってましたし、それだけの選手っていうのは高校時代からわかってましたので。刺激を受けるというより、僕の場合は全然、置かれた立場が違う。自分は何をしないといけないかっていったら、早く一軍のマウンドに戻ること。そこしかない。周りを気にしている余裕はないという感じです」

 ──仮にもう一回、肘の故障が……となったらその時は手術の考えは?

「そこはあくまで最終手段で。まだやれることが残っているのに、そっちを先にやりたいなと。それで治るんだったら。まあ、いろんなケガが重なって、2年経ちましたけど、かたくなに手術をやりたくないと思っているわけではないので、そういう頭もあります」

 ──一軍復帰に向けてまずは年間通して投げることが目標になると思うが、意識していることは?

「体の使い方だったり、ケアの部分ですね。肘に限らず、体全体を意識しないと他の部分にも影響が及ぶことがあります。この2年間、体全体のケアの大切さはすごく勉強になりました。治療一つにしても、どんな治療をやるとか。治療院もすごく行ったんですよ」

 ──2、3カ所?

「そんなもんじゃないですね。10は行ってます」

  ──-復活を期す上で数字の目標を立てるのは難しいと思いますが、いかがですか?

「そこは一軍で投げられるようになって、徐々に見えてくるのかなと。投げてみて、どうかなと。数字の目標を立てたこともありましたけど、あくまで前年に投げたうえでのものでした。投げることで(目標は)湧いてくるのかなと思います」

(聞き手=藤本幸宏/日刊ゲンダイ

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイで毎年恒例「ドラフト家庭の事情」の2019年版では、奥川をピックアップ。幼少期の「意外な性格」や野球との向き合い方、心をかき乱した「佐々木朗希の衝撃」、両親の人物像などは、関連記事【もっと読む】…からチェックできる。

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