阪神・岡田監督「今季最大のライバルは巨人」は本気か、リップサービスか?

公開日: 更新日:

「ライバルはやっぱり巨人やろ」

 これ、阪神岡田彰布監督(66)のセリフである。今キャンプ中、馴染みのOBや評論家から球団初のリーグ連覇への自信を聞かれるたび、

「あそこはもともと戦力があるわけやし、そこへもってきて監督が代わった。それに、今年の巨人は(球団創設)90周年やろ。そら、去年とは雰囲気が違ってくるよ」

 と、決まって宿敵への警戒心を口にしているというのだ。

 昨季の対戦成績は阪神の18勝6敗1分け。開幕前から、「別に意識せえへんよ。どこに勝っても1勝は1勝」と相手にせず、結果的にコテンパンにやっつけ、同世代の盟友である原監督に引導を渡した。それが今年は、昨季2位の広島・新井監督には「おまえんとこは相手にしてへん」と本気とも冗談とも取れる口調で言う一方、阿部慎之助監督(44)が就任した巨人を連覇の最大の障壁と認めている。

 阪神OBがこう言う。

「巨人は最大の課題だったリリーフの補強がうまくいった。阿部監督がふるい落としに悩むくらいの陣容で、これは岡田監督も『中(の投手)の層が厚くなったわな』と評価していた。ただ、一番の補強は『監督交代』という認識です。実は、昨年も開幕前から『侮れんよ』と最も警戒していたのが、佐々岡監督から新井監督に代わった広島でした。岡田監督の見立て通り、広島は前年5位から2位に躍進。監督が代われば、選手が替わり、野球が変わる。なによりチーム全体のモチベーションが上がることが分かってますからね。監督交代が結果に結びつかないケースももちろん多いですが、岡田監督はその辺の嗅覚というか、感覚は鋭いですから」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?