下積み時代のポール牧さんの無断居候を「知ってたよ」…黙認していた元横綱栃錦の懐の広さ

公開日: 更新日:

「指パッチン」で知られたコメディアンのポール牧さんが、1970年代にコント・ラッキー7で売れるまでの下積み時代、春日野部屋に居候していたエピソードは知る人ぞ知る。

 春日野親方(元横綱栃錦)に内緒で若い衆の大部屋で寝泊まりしていたという。「ホラ吹きポール」の異名もあったので、のちに春日野親方に真偽を尋ねてみた。

「そうなんだよ。夜中に大部屋がにぎやかだからのぞいたら、見慣れないやつが若い衆を笑わせてる。若い衆も何かと大変だから、楽しませてくれてるならいいかと思って黙ってた」

 相撲部屋が大所帯で人の出入りが多く、のどかな時代でもあったが、いつまでもいられない。ポールさんが大目玉を覚悟で謝罪と挨拶に来た。親方は答えたという。

「知ってたよ。まあ、あんたも頑張りなよ」

「栃若時代」を築いた元横綱初代若乃花の二子山部屋では、絶対に分からないように帰ってきた「午前様」を師匠に言い当てられた弟子が、「なぜ知ってるんだろう」と首をかしげた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性