中日まさかの首位快走は“春の珍事”か?立浪監督で2年連続最下位が一転、初の5連勝&貯金4

公開日: 更新日:

 昨季とは打って変わって、別のチームのようだ。

 前日に2016年以来、2891日ぶりに首位の座を奪った中日が、10日も快勝。投げては先発の松葉が6回途中を2安打1失点に抑え、さらに適時打を含む2安打で自身を援護。打線も15安打6得点でDeNA投手陣を打ち崩した。

 中日は立浪監督が就任して以降、昨季まで2年連続最下位。それが4月上旬とはいえ、首位をキープし、立浪政権下で初となる5連勝&貯金4。驚いているファンも多いはずだ。

 快進撃の理由のひとつが投手陣だろう。開幕投手の柳以下、涌井、メヒア、小笠原の4本柱はそれぞれ1勝を挙げ、5、6番手には実績のある大野、昨季は手術の影響で3試合しか登板できなかった梅津が控える。

 さらにこの日は松葉が好投し、二軍では高橋宏も腕を撫している。守護神のマルティネスを筆頭としたリリーフ陣も盤石だ。

 評論家の高橋善正氏は「投打がそれぞれに良い影響を与えている」と、こう続ける。


「先発陣の頭数が多ければ、それだけ首脳陣のやりくりにも余裕が生まれる。先発がきちっとゲームをつくれば、野手も投手陣を信頼し、攻撃のリズムも生まれる。巨人から移籍した中田の存在も大きいですよ。ヤクルトとの開幕3連戦こそ2敗1分けだったが、中田はその3試合で2本塁打。好打者が加入したことで、相手投手のマークも分散しますからね。昨季まで中日の投手陣は『最少失点に抑えなければ勝てない』と思っていたでしょうが、打線が機能すると分かれば、『多少の失点なら取り返してくれる』と余裕が出てくる。その意味で、中日はチーム全体が活性化していると言っていい。“春の珍事”ではないと思いますよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  3. 3

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」

  5. 10

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」