巨人・阿部監督の「やりくり力」は原前監督と対照的 守護神消えても悲壮感ゼロの納得理由

公開日: 更新日:

 GW中に巨人から「キーマン」が消えた。

 阿部慎之助監督(45)が「今季のカギ」と復活に期待を寄せていた守護神の大勢(24)が、右肩痛を訴えて4日に登録を抹消されたのだ。

 3日の阪神戦で4点リードの九回に登板して、2死一、二塁のピンチを招くと、「投げられない、抑えられないなという感じだった」と自ら降板を申し出た。今季は11試合に登板して0勝1敗、7セーブ1ホールド、防御率1.86だった。

 昨季は6月に右上肢のコンディション不良のため、約2カ月半の長期離脱を余儀なくされた。今季は2月のキャンプで右ふくらはぎ痛で出遅れたものの、開幕直前に一軍に合流していた。巨人はセットアッパーの中川も左膝痛のため離脱中。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。

「大勢、中川という絶対的なリリーバー2人が不在という緊急事態。それなのに、阿部監督から悲愴感や焦りは感じません。ここまで15試合に投げて無失点を継続中というバルドナードの存在がそうさせているのでしょう。この助っ人左腕が代役の抑えを任されそうですが、今季のリリーフ陣には、ドラフト1位ルーキーの西舘や2年目の船迫、育成から支配下に昇格したばかりの京本といったイキのいい若手が起用されている。さらに補強組の泉やケラー、ここにきて、高梨や大江といった現有戦力も一軍の輪に入ってきた。阿部監督はうまくやりくりしている印象です」 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝