阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

公開日: 更新日:

 リーグ連覇を狙う阪神は、交流戦で11位の6勝11敗。18日の日本ハムとの最終戦を残してはいるものの、現時点で「借金5」と失速。交流戦開始前はセ・リーグ首位だったが、広島に3ゲーム差をつけられた。

 主砲の大山(29)が極度の打撃不振で二軍落ちするなど、貧打に悩まされる中、それでも、31勝30敗4分けで巨人と並ぶ2位なら御の字、との声もある。

 が、いずれにせよ今後の戦いは、昨季18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に導いた岡田彰布監督(66)の采配が大きなカギを握ることは間違いない。

 その岡田監督は今季が2年契約の最終年。仮にV逸したとしても、昨季の実績からして、来季続投がスジだろう。

 しかし、親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)や阪神電鉄があくまで任期にこだわるというなら、話は別だ。

「去就を左右するキーマンのひとりが杉山健博オーナー(65)です」とは、関西の財界関係者。

「2006年に阪急電鉄が阪神電鉄を経営統合した以降も、タイガースだけは阪神の“直轄地”で、阪神側の人間がオーナーを務めてきた。初めて阪急側の杉山さんがオーナーに就任したのは、阪急阪神のトップである角会長が、22年オフに矢野燿大前監督の後任に岡田監督を就任させるための臨時的な措置でもある。実際、角会長は公の場で、『阪急タイガースというのは決してない』『杉山オーナーがずっといることにはおそらくならない』と話している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方