著者のコラム一覧
春日良一五輪アナリスト

長野県出身。上智大学哲学科卒。1978年に日本体育協会に入る。89年に新生JOCに移り、IOC渉外担当に。90年長野五輪招致委員会に出向、招致活動に関わる。95年にJOCを退職。スポーツコンサルティング会社を設立し、代表に。98年から五輪批評「スポーツ思考」(メルマガ)を主筆。https://genkina-atelier.com/sp/

IOCの「誕生日」にJOCは何をやっていたのか…結局求めるのはオリンピズムよりも日本のメダル

公開日: 更新日:

 6月23日は誕生日である。今から130年前のこの日、国際オリンピック委員会(IOC)はパリのソルボンヌ大学で産声を上げた。それは古代オリンピア祭の休戦思想を復興し、帝国主義がはびこる世界から戦争を回避しようとのフランスの教育者クーベルタン男爵の思いからだった。2つの世界大戦で夏季五輪は3回の中止を経験したが、第2次世界大戦後にこの日の意味を世界に刻むべくオリンピックデーとして祝うことになった。

 今では世界各地でこの日を祝すべくオリンピックデーランなどさまざまなイベントが展開されているが、果たしてオリンピックデーを知っている日本人はどれほどいるだろうか? 日本では夏冬4回もオリンピックを開催しているが。

 5回目となる札幌冬季五輪の招致について、日本オリンピック委員会(JOC)は、東京五輪汚職事件などで日本での五輪への肯定的な見方が減少している状況に、「今の日本ではオリンピック開催への理解が得られない。地道な努力しかない」と諦めたが、もし五輪理解を本気で考えるならばオリンピックデーにこそ訴えるべきことがあるはずだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋