著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

2度目のポーランドは苦境続き「海外あるある」にぶち当たり、急速に立場が悪化した

公開日: 更新日:

 10年間の欧州挑戦を終え、2014年の1月に日本復帰を果たした。ジュビロ磐田で3年半プレーし、MF中村俊輔横浜FCコーチ)ら個性豊かなタレントたちと共闘した。が、36歳になった17年夏、流浪の男はまたも海を渡る決断を下した。

  ◇  ◇  ◇

「最初の海外だったフランスも、2部のルマンからのスタート。磐田に帰ってきた時もJ2だった。今回もポーランド2部だから『初心に戻れるかな』と。今はワクワク感しかないですね」

 オドラ・オポーレでの欧州再挑戦が決まり、こう話しながら爽やかな笑顔で成田空港を飛び立った。

 32歳で日本に戻った時点では「もう海外へ行くチャンスはないだろう」と本人も考えていたはず。日本に骨をうずめるくらいの覚悟はあった。

 15年のJ2で磐田のJ1昇格請負人になり、その後も献身的なプレーを見せていたのだから、そう思うのが普通だっただろう。

 しかし、迎えた17年はMF中村俊輔の加入もあって出番が激減。半年間で7試合しか出場できなかった。

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