著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

サンテティエンヌではライバルに「オレがいる限り絶対に試合に出られない」といきなり啖呵を切られた

公開日: 更新日:

 海外最初のクラブであるルマンを離れ、同じフランスのサンテティエンヌへ赴いたのが2008年の夏。リーグ優勝10回の名門へ行けば、CL(欧州チャンピオンズリーグ)参戦も夢ではないと思われた。だが、ルセイ監督体制ではほぼ出番を与えられず、新天地でいきなり壁にぶつかった。

  ◇  ◇  ◇

「オマエはオレがいる限り、絶対に試合に出られないからな」

 新たなクラブに足を踏み入れると、同じポジションのジェフリー・デルニスにいきなりそう言われ、面食らった。

「ルセイは彼と仲が良くて『来季もジェフリーを使う』とクラブ側に断言していたらしいんです。そこに僕が来た。デルニスにとっては、目の上のたんこぶのように感じたんだと思います」

 困難はそれだけではなかった。サンテティエンヌ自体が、混乱の真っただ中にいたのである。

「当時のサンテティエンヌは<会長が2人いる>状態。それぞれが好きな選手を連れてくるし、アシスタントコーチやフィジカルコーチも複数いて、どっちにつくかの派閥争いをしていた。08年夏の段階では、ルセイやデルニスのいた派閥が優位に立っていたから自信満々だったんでしょうね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード