巨人ドラフト戦略に異変…浅野翔吾が覚醒気配で1位は《右の大砲》から《鳥谷2世》に乗り換え

公開日: 更新日:

8月の浅野翔吾は35打数14安打で打率4割、2本塁打、9打点

 巨人にいい意味で“想定外”なことが起きている。2022年ドラフト1位入団で高卒2年目の浅野翔吾(19)が絶好調なのだ。

 今月12日に一軍に再登録されると、14日の阪神戦で自身初となる満塁本塁打を放ち、そこから10試合連続でスタメン出場。プロ初の2番で出場した24日の中日戦では、初回に2号先制ソロを叩き込み、さらに二塁打2本と単打をマークした。史上最年少サイクルヒットこそ逃したものの、自身初の猛打賞で4安打2打点3得点と大暴れ。8月の一軍再昇格後は、26日時点で35打数14安打で打率4割、2本塁打、9打点と打ちまくっている。

 さるファーム関係者がこう明かす。

「今年初めにチームの重点補強ポイントを洗い出した球団は、その時点で浅野を含む二、三軍に在籍する若手の右の大砲候補が、今年は台頭する気配がなく、将来的にクリーンアップを担えそうな右の長距離打者自体が少ないことを確認しました。4番の岡本が早ければ今オフ、遅くても数年のうちにメジャーに流出する可能性があることを考えれば、危機的状況です。これは今秋のドラフトでなんとかしなければいけないという結論でした」

 この時点でドラフト1位最有力候補に位置付けられたのが、3年時から大学日本代表の4番を任される青学大・西川史礁外野手(4年=龍谷大平安)だった。

 西川は大学3年春に覚醒。打率.364、3本塁打、10打点で06年春以来となる東都大学リーグ優勝に貢献し、MVPを獲得した。18年ぶりに優勝した大学選手権でも打率.467、1本塁打、3打点と打ちまくった。大学日本代表では米国相手に全試合4番として打率.316をマーク。一躍、複数球団のドラフト1位候補に躍り出た。

「今年3月、プロの侍ジャパンの強化試合のメンバーに大学生から4人選ばれたうちの1人。強化試合で2安打し、好守も見せてプロ側にアピールした。右打ちのパワーヒッターは希少。将来的に岡本の後釜になり得る打者との評価でした」(同前)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 8

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

  4. 9

    周囲が気を揉むドジャース山本由伸の結婚適齢期…今季大活躍でスポンサーからの注目度も急騰

  5. 10

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞