著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷ファンの審判は数多い あいさつ欠かさず、塁上での談笑や握手で懐柔されている

公開日: 更新日:

 日本では大谷翔平が球審に不利な判定をされて三振に倒れるとニュースになるので、大谷はアンパイアに足を引っ張られていると思っている人が少なくない。

 しかし、実際は有利な判定をされているケースの方がはるかに多い。審判の中には大谷翔平ファンがたくさんいるからだ。

 審判は公正が建前なので、自分から「俺は大谷ファン」だと言うことはないが、ゲーム中に彼らが大谷に対して見せるファンならではの行動や、うれしそうな表情を見れば、熱烈なファンであることはすぐにわかる。

 大谷は打席に入る際、必ずヘルメットのひさしに手を当て球審に敬意を示すが、出塁した時も一塁、二塁、三塁の塁審にも同じことをする。大谷がキャップに手を当てる、すると、審判は、すかさず話しかけるシーンが目立つ。大谷が面倒くさがらずに、それに笑顔で応じるので、一度大谷のファンになった審判はずっとファンであり続けるようだ。

 大谷ファンの代表格、アラン・ポーター審判が塁審を務めた際、進塁してきた大谷に声をかけて塁上でハグを交わしたり握手したことがある。大谷の方も同審判に親しみを感じるようで、二塁ないし三塁に進んだ時、ポーター審判が近づいてくると、自分から同審判の肩に手をのせて親しみを示し、満面に笑みを浮かべて言葉を交わしている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは