選手、企業、協会…朴HCが語っていた暗闘の歴史…日本バドミントンをメダル常連競技に押し上げた名伯楽が退任

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 功労者が日本を去る。

 バドミントン日本代表のヘッドコーチ(HC)として五輪5大会で指揮を執った朴柱奉氏(59)が来年1月に退任する。

 朴HCは2004年のアテネ五輪後に就任。低迷が続いていた日本代表をトップレベルへと押し上げ、計6個のメダルを獲得した。HC就任前は日本代表とは名ばかりの酷いありさまだったという。リオ五輪後の17年、朴HCは日刊ゲンダイのインタビューで当時をこう振り返っている。

「日本に来て初めてのインドネシアオープン(04年)で、男子のシングルス3人が全員1回戦で負けた。試合後、ホテルへ戻るまでバスの中で、男子選手がヘラヘラと笑って喋っている。私は部屋に集合させて怒りました。当時は通訳を介して『男子は明日から女子の応援団をやるしかないね』と、あえてプライドを傷つける言い方をしました。(中略)そもそも、私が来る前は合宿がなかった。所属チームで練習して、大会前に空港で集合して終われば解散。みんなで練習する環境がないなんて理解できなかった。合宿に行かないで何のアドバイスができるかと」

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