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安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

富士大・佐藤柳之介 投球フォームと球道の高い再現性、ミット位置に決まる「コントロール率」の精緻

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 3年春のリーグ戦で優勝すると、6月の全日本大学選手権でも創価大、大阪商業大の強力打線をピシャッと抑え、4年春のリーグ戦も惜しくも優勝は逃したものの、安定感抜群の投球で評価を上げた。

 そして、この秋も快刀乱麻の投げっぷり。投手・大谷翔平ばりの小さなテイクバックで、左打者はもちろん、右打者にも球筋が見えていない。速球はアベレージで145キロ前後、バックスピンの利いた空気を切り裂くようなクロスファイアが続く。

 カーブ、スライダー、フォークで30キロ以上のスピードの幅をつくって投げてくるので、打者はとても絞りにくい。

 投球フォーム、球道の再現性が高く、投げたボールが捕手が構えたミットの位置に決まる「コントロール率」は、試合終盤まで80%近い高精度を保って、盤石のピッチングが続く。

「本当によくなってくれたと思います。彼が投げて負けたら……ぐらいの絶対的エース。なかなか負けないと思いますけど」

 辛口の安田監督も、その充実度を認めている。

 関西大・金丸夢斗が飛び抜けた存在として、まず注目を浴びて、2人目の左腕の名前がなかなか挙がってこなかった2024ドラフト戦線に、確かな実戦力を搭載した頼もしいサウスポーが、「北東北」から頭をもたげ始めている。

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