カネがいくらあっても足りない? 阪神は来年以降も大型契約の順番待ちズラリ…心配になる懐事情

公開日: 更新日:

「それは、ありました」

 会見に集まった報道陣から、「他球団移籍に傾いた時期もあったか」と聞かれると、誤魔化すことなくそう言った。

「本当にそこのところで自問自答した。それがずっと続いていた」

 阪神周辺でも一時は巨人への流出を覚悟するムードが漂い、次期OB会長就任が内定している掛布雅之氏などは、「移籍することになっても温かく送り出してあげてほしい」とファンに要望するほどだった。それだけに虎党は、

《ホンマにありがとう》
《マジで泣いた》
《移籍を覚悟していただけに今日は祝杯だ!》

 と主砲の決断に歓喜したが、来年以降も気を揉む事態が続く。

「来季は近本光司(30)が国内FA権を取得します。チームにとっては大山以上の存在で、なにがなんでも残ってもらわなければいけない。今季年俸2億8000万円の大山に5年総額20億円規模を用意した球団は、今季3億2000万円の近本にはさらに破格の条件を提示する必要がある。2026年には遊撃レギュラーの木浪聖也(30)、27年には佐藤輝明(25)と中野拓夢(28)が相次いで国内FA権を取得する。それぞれが、他球団の評価を聞いてみたい、なんて言い出せば、いくらカネがあっても足りません」(球団OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?