水原一平被告に禁錮4年9カ月、賠償金26億円…「この過ちは大きかった」「勝って全額返済するつもりだった」

公開日: 更新日:

 ドジャース大谷翔平(30)の元通訳で、大谷の口座から約1659万ドル(約25億円)を不正送金したとして、銀行詐欺罪などに問われた水原一平被告(40)に対し、カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁は日本時間7日、禁錮4年9月を言い渡した。あわせて大谷への賠償金1697万ドル(約26億円)の支払いなどを命じる判決を下した。

 グレーのスーツで白いシャツにネクタイを締め、開始時刻の約45分前に姿を現した水原被告。法廷で弁明の機会を与えられると「大谷選手に申し訳ない。この過ちは大きかった。ドジャースや自分の家族などにも謝りたい」と述べた。

 裁判資料によると、水原被告は21年9月ごろから昨年1月までに違法スポーツ賭博に少なくとも1万9000回の賭けを行い、約63億円の負債を抱えた。負けた額を取り返すために大谷の口座から無断で複数回にわたり、計約25億円を胴元へ不正に送金。さらに22年の確定申告の際、違法賭博で得たとみられる410万ドル(約6億4000万円)を申告しなかったとして虚偽申告でも訴追された。

 同被告は地検との司法取引に応じ、昨年6月に有罪を認めた。地検は今年1月に禁錮4年9月、釈放後3年間の保護観察、大谷への賠償などを求刑した。一方、水原被告は連邦地裁の判事宛てに情状酌量を求める書面を提出。「18歳の頃からギャンブル依存症と闘い、多額の負債を抱えて症状が悪化した。勝って大谷選手に全額返済するつもりだった」と主張し、禁錮1年6月への減刑を求めていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性