ドジャース佐々木朗希が抱える「時限爆弾」が炸裂する日…限界を知らないままの投球では突然“沸点”を超える

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 左肩のコンディション不良で開幕から負傷者リスト(IL)入りしていたサイ・ヤング賞左腕・スネル(33)の戦列復帰によって、一時は先発ローテ落ちの危機にさらされていたドジャース佐々木朗希(24)。

 グラスノー(32)が腰痛によってIL入りしたことによって、とりあえずピンチは脱した。あす日本時間12日のジャイアンツ戦に先発するものの、安閑としてはいられない。

 ここまで6試合に先発して1勝3敗、防御率5.97。3日のカージナルス戦は6回104球を投げて5安打3失点、4奪三振。今季初のクオリティースタートを記録したが、気になるのは球速の低下だ。

 カージナルス戦は最速158.2キロ、4月26日のカブス戦は最速158.5キロ。本来なら当然のようにマークする160キロ台の速球がみられないのだ。

「佐々木の投球フォーム自体は、いいときのものに戻ったそうです。フォームが良くなったのに球速が戻らない最大の理由は、制球を重視しているからですよ。本人はアクセルを目いっぱい、踏み込んだときの制球にまだ、自信がもてないのではないか」(ア・リーグのスカウト)

 佐々木は剛速球が売りだが、そもそも制球の悪い投手ではない。時間が経てば球速も戻るに違いないとはいえ、「それ以上に深刻な問題を抱えている」と、日本にいるときから佐々木をマークしていたこのスカウトは続ける。

「これ以上、投げ続けたら大ケガにつながるという限界を、まだ認識できていない点です。プロ野球選手になるような投手は通常、高校時代に一度や二度、肩肘を痛めている。野球名門校から直接、プロ入りするような高校生投手の多くは、多かれ少なかれ肘の靱帯に傷がありますから。けど、プロ入り後に検査した佐々木の右肘の靱帯には傷ひとつなかった。あまりにキレイだったため、首脳陣がみな驚いたと聞きました。これまでで最大の故障がインピンジメント症候群。ロッテ時代も含めて、限界に達する以前に自分でブレーキを踏んでいたからです。昨年のプレーオフではリリーフとして、連投や中3日登板を経験。山本の先発翌日のリリーフ登板を目の当たりにして多少、肘が張っていても投げられるという認識はもったでしょうけど、大きな故障をしていないだけに自分の限界はまだ分かっていないはずです」

首脳陣が体調を危惧

 今季はキャンプから先発として生き残りをかけてフル回転。先発としては中5日登板をすでに2回経験するなど、これまで以上に佐々木の肩肘には大きな負荷がかかっている。

 当初は昨10日のブレーブス戦に先発する予定だったが、当日は戦列に復帰したスネルが登板。ローテの順番通りなら佐々木は11日、ロブレスキ(25)は12日に1日ずつズレるところ、佐々木とロブレスキの順番が入れ替わり、ロブレスキが11日、佐々木は12日に投げることになった。

 これによってロブレスキの登板は当初の予定通り中6日、佐々木は中6日から中8日と登板間隔が空いた。ローテの順番を動かす人数を最少限度にとどめるためかもしれないが、特派員のひとりはこう言った。

「首脳陣が佐々木の体調を危惧した可能性もあります。昨年は5月10日のダイヤモンドバックス戦を最後に4カ月以上、戦列を離れた。これまでシーズンを通してローテを守ったことのない佐々木が、昨年を上回るハードスケジュールで投げ続けている。それだけに少しでも登板間隔を空けた方がいいと、首脳陣が判断したとしてもおかしくはありません」

 グラスノーの離脱とスネルの戦列復帰によって、誰かひとりが現在の先発ローテーションから外れるという危機は回避された。佐々木はしかし、先発として一本立ちしなければならない立場に変わりはない。これ以上、投げたら大ケガにつながるという限界を知らないまま投げ続けている現状も変わらないだけに、あるタイミングで突然、“沸点”を超えてしまうかもしれない。佐々木の体が心配になってくる。

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