ドジャース佐々木朗希「本当の試練」は米国に戻ってから…ローテ落ちやマイナー降格も十分あり得る

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ライバルはローテ入りへ虎視眈々

 だが、選手層の厚いドジャースではそうもいかない。

 トミー・ジョン手術明けのゴンソリン(30)は、22年に16勝して球宴にも選出されたほど。トレーニング中に背中を痛めて故障者リスト入りが検討されているものの、時間がかかるケガではないらしい。昨季、メジャーデビューして12試合に先発したナック(27)は、今回のオープン戦こそいまひとつも、虎視眈々とローテーション入りを狙っている。23年に11勝したミラー(25)はオープン戦で打球を頭部に食らったこともあってマイナー降格が決定したとはいえ、160キロの速球を武器に3Aでローテに空きが出るのを待つことになった。つまり実績ある投手はいくらでもいるだけに、佐々木の肩肘に少しでも違和感が生じるようならローテ落ちやマイナー降格も十分、考えられるのだ。

「佐々木は体調さえ万全なら、勝つ確率の高い投手です。なのでドジャースはできれば細く長く起用したいのではないか」と、ア・リーグのスカウトがこう続ける。

「メジャーリーガーがFA権を取得するには通常6年かかる。年間172日以上、ロースターに登録されると1年に換算され、6年でFA権を取得できる。佐々木は開幕をメジャーで迎えるが、可能な限りマイナーと行き来させることで、6年目終了時にFA権を取得しないようにできますからね」

 メジャーではチームの主力になりそうな若手有望株のデビューをあえて遅らせ、実働7年目終了時まで保有権をキープするケースがある。佐々木がその対象になる可能性もありそうなのだ。

 開幕メジャーを勝ち取ったとはいえ、チーム内に代わりはいくらでもいるし、ライバルたちは虎視眈々。ドジャースは佐々木を7年目以降も保有しようと“裏技”を駆使するかもしれない。本当の試練は米国に戻ってからと言えそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな佐々木は図太い神経の持ち主として知られている。メジャー挑戦にしても、球団内では「自分の事しか考えていない」「後ろ足で砂をかけるようなもの」と大顰蹙を買っているようだ。いったい何があったのか。波紋を広げた非常識な言動とはーー。

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