大谷は今季「打者に軸足」…を決定付けた東京ドームでの一発 投手はあくまでプラスアルファ

公開日: 更新日:

 ドジャースの公式練習が行われた14日のことだ。大谷翔平(30)は外野で盗塁の際の帰塁のタイミングを何度も確認、実際にスタートを切る練習を繰り返した。

 翌15日の巨人戦は初回に四球で出塁。次打者エドマンの一ゴロ併殺の際は、二塁にスライディングまでした。右翼スタンドに本塁打を放ったのは、続く2打席目だ。

【写真】この記事の関連写真を見る(10枚)

「ドジャースの首脳陣が大谷の投手復帰を先送りした理由は、とりあえず打者としてフル回転してもらいたいから。打者専念なら、MVP級の活躍は確実に期待できますから」と、特派員のひとりがこう続ける。

「昨年のワールドシリーズ制覇は、大谷の打者としての活躍があればこそです。シーズン終盤から短期決戦のポストシーズンにかけて二刀流枠の大谷を含めた投手を他球団より1人多い14人で戦えるメリットは大きいが、あくまでもプラスアルファの位置付け。投手としては右肘手術明けで、オフには左肩の手術もしている。いわば病み上がりです。二刀流にチャレンジさせるにしても、エンゼルス時代のような先発した試合で打席にも立つリアル二刀流は現実的ではない。先発するがゆえの休みも必要になるだろうし、2度目の右肘手術だけに投手としてうまくいかない可能性も出てくる。それどころか投手としての調整に時間を割いた結果、計算できる打者としてのパフォーマンスが低下するようであれば、チームにとってダメージですから」

 大谷は14日の記者会見で、投手復帰を先送りすることについて「納得している」とコメント。そして「このシリーズに向けて打者を優先的に仕上げる期間があったので、体力的にも精神的にも良かったんじゃないかなと思う」と言った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方