巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に

公開日: 更新日:

 こんな試合を、巨人長嶋茂雄終身名誉監督は「相撲に勝って、勝負に負けた」と表現したものだ。内容で勝りながら、試合を落とす──。昨6日、完封負けで阪神に3連敗を喫した阿部慎之助監督は、まさにそんな心境だったろう。

 打線が阪神先発の門別に六回途中まで5安打無得点に抑えられたとはいえ、スコアリングポジションには4度、走者を進めた。

 しかし、あと一本が出ず、たった2安打の阪神に押し切られた。

「3連敗は悔しいですけど、まだまだやり返すチャンスはあるから。(好機でヒットが出なかったが)みんな打とうと思って行っている。悔しさをバネに、糧にしてやってくれればいい。前を向いてやりますよ」とは、試合後の阿部監督。サバサバとした表情で切り替えたが、気になることはある。

 開幕から5勝1敗、ロケットダッシュの余勢をかって本拠地に阪神を迎えたものの、初戦がケチのつき始めだった。エース戸郷翔征が7安打3失点でまさかの三回降板。決め球のフォークをやすやすと見送られ、2度の盗塁を許す内容に、阿部監督は「癖が全部、分かられていた。自分の研究を大事にして欲しいね」と注文をつけたが、さる巨人OBがこう言うのだ。

「中野に決められた2盗塁はいずれも完全にモーションを盗まれていた。どちらも投げたのはフォークボールで、癖も配球も読まれている可能性が高い。開幕投手を務めた3月28日のヤクルト戦でも五回に突然4失点と崩れた。阪神戦でも盛んに首をかしげていたが、戸郷に限らず、投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実になるかもしれない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!