打撃コーチが試合中、絶対に言ってはいけない最悪な一言 傾向と対策を頭に入れることは大事だが...
自分のチームしか持っていないデータなど存在しない。相手チームも同じものを持っているわけで、逆手に取ってくることだってあり得る。データは使い方次第ということだ。
ある選手は2番になってから、ファーストストライクをスイングしなくなった。ある1番は打席に立っている間にカウント次第では四球を取りにいく。もっと打ちにいけば打率は上がるかもしれないが、カウント3-1からでも、後ろにつないだ方がいい場面は見逃す。こういうチームは強いのだ。
こちらが「追い込まれるまでは何も気にしなくていい」と言ったら、プロ野球選手は多少のボール球でも振ってタイミングを合わせていくタイプが多い。
ただ、「打線としてちゃんとしようぜ」となった時、他のチームより役割分担が明確だった2023年の阪神は、だから優勝できたのだ。
いくら打っても、チームが勝つとは限らない。本来はワンチャンスで追い付いたり、勝ち越せるのが理想。チーム打率が低くても得点できることが指導者冥利なのだ。