長嶋茂雄さんは松井秀喜の背もたれをガーンと蹴っ飛ばし、「巨人の4番道」を説いていた

公開日: 更新日:

「あしたのメンバーをいじって考えてきてくれ。私も考えるから」

「分かりました」

 長嶋監督がチーム内にピリピリムードを出すための演技だった。ベンチ裏ではステテコ姿でマッサージをされているのに、メンバー表を見せて「よし、これでいいだろう」と一度ユニホームを着るとスイッチが入る。監督室のドアを開けて「頑張りますよ~。きょうは頑張りましょうね~」と出てきた時にはすっかり「長嶋監督」になっている。

 ふがいない試合後、コーチや選手に怒ることはあっても、根に持つことはない。ものの5分や10分で切り替わっている。さっさと身支度を済ませると、パリッとしたジャケットを着て「またあした~」と、さっそうと帰っていく。

 1993年オフに広島から巨人のコーチになる際、山本浩二さんに「長嶋さんに『ちゃん』づけで呼ばれるようになったら本物だ。『うっちゃん』と言われるように頑張ってみな」と送り出された。長嶋監督はある時から私のことを「うっちゃん」と呼んでくれるようになった。

 長嶋監督の後を継ぎ、現在は第3次政権に入っている原辰徳監督は、ミスターとは違ったタイプの指揮官である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗「橋本愛へのハラスメント」報道に猛反発…板挟みのフジテレビが抱えた厄介すぎる“爆弾”

  2. 2

    佐藤二朗「週刊文春」ハラスメント疑惑報道に猛反発の行方…スポンサー企業はCM差し替えに動くのか?

  3. 3

    佐藤二朗主演ドラマ「夫婦別姓刑事」苦戦で見えた“違和感”の正体…演技は魅力的なのにナゼ?

  4. 4

    福山雅治の“抱かれたい男”ぶりが主人公(唐沢寿明)より目立った

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    レイカーズ八村塁の去就を左右するレジェンドの退団 新天地で師弟コンビ再結成に現実味

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    「過去最強」「欧州組23人」のマヤカシ…欧州ビッグクラブ“主力ゼロ”で圧倒的に足りない個の実力

  4. 9

    阪神リリーフエース石井大智 アキレス腱断裂からの復帰は9~10月大型連戦に間に合うのか?

  5. 10

    亀梨和也と田中みな実ゴールインの祝福ムードと「熟女キラー」の過去…深田恭子の反応と胸中は