豊橋中央(愛知)萩本監督「何でもダメだと抑えつけるのではなく、まずは認めてあげること」
──高橋君はマウンド上でプロレスラーのアントニオ猪木さんの顔マネをすることが話題になりました。
「あれもね、顎を突き出して、って報道されましたけど、顎は出してないんです。彼のお父さんが猪木さんが好きという家庭で育ってるから自然に出るようになっただけで。去年はそんな選手ではなかったです。強豪校から声がかかったとか、いやいや、一つもかかってませんよと。みんなウソばっかりいいますけど(笑)」
──このご時世、ガッツポーズも含めて、過度なパフォーマンスを敬遠する傾向があります。高野連も過度なガッツポーズを控えるよう、監督会議で注意喚起した。
「みんな全力でプレーしてますから。いつも練習は厳しくというのは当たり前です。これはあくまで僕個人の考えですが、昔からスポーツは『明るく、楽しく、元気よく』と言う。それがいつの間にか失われてくるんですよね、大人になってくると。そうじゃなくて、いつまでたっても、好きで始めた野球だから、明るく楽しく元気よくやろうっていうことは、常々生徒に言ってます。だから僕も元気で(笑)。40越えたおっさんのほうが元気あってどうすんやと、彼らに言うこともある。ウチはよくガッツポーズをする。それを見て、ダメという人もいるかもしれませんが、相手をリスペクトしてるからこそなんですよ。無表情のままってことは、逆に相手を下に見とることだと思う。それがリスペクトなのかと言えば、ちょっと不思議ですね」