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羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

災害級の酷暑でグリーンの芝管理は限界だが…「先祖返り」が解決策にならないか?

公開日: 更新日:

 ナショナルオープンの舞台をベストな状態に仕上げるには「3年の準備期間が必要」と聞きました。ですが、ひと夏に約2000人が熱中症で亡くなるほどの暑さです。国内で主流のベント芝の1グリーンでは、通常営業を行いながらナショナルオープン用のグリーンを造るのは不可能に近い。芝の品種改良は進んでも、通常営業さえ困難になってきました。

 かつて国内コースの多くは、コーライ芝とベント芝の2グリーンでした。気温と湿度が高い夏にはコーライグリーンを使い、冬場は寒さに強いベント芝に替えてコーライは休ませるという使い方です。

 1980年ごろからベントの1グリーンが主流となり、「コーライ+ベント」や「ベント+ベント」の2グリーンはかなり減りました。

「2グリーンは日本独特なもので、グリーンへ向かって景観が広がり、戦略的にもおかしい」という声はありますが、2つのグリーンは距離を変え、完全にセパレートされていればトーナメントにも対応できます。

 2グリーンなら、ベントでも芝質を変えたり、大会で使用するグリーンを長期間休ませるなどすれば、今よりは硬さや速さを上げることはできるのではないか。2グリーンへの回帰が酷暑対策になればいいのですが。

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