高校選手権辞退の仙台育英サッカー部“不祥事の温床”…「重大イジメ案件」は必然だったか

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 起こるべくして起きた、という向きも少なくない。

 サッカー部の3年生部員に対する部内いじめが発覚した仙台育英(宮城)が昨12日、12月28日開幕の全国高校サッカー選手権大会の出場を辞退すると発表した。

 東北の古豪として知られる同高は今月2日、宮城県予選決勝を制して2年ぶり38回目の全国大会出場を決めたばかりだが、4日に地元放送局が「いじめ重大事案」「部員が暴言を受けて抑うつ病の症状に」と報じて大騒ぎとなった。

「被害部員は2023年4月の入学直後から複数の同級生によって度重なるいじめを受けていた。2年生になった昨年、病院で<抑うつ病>と診断され、現在も通院中。複数のメディアによれば、学校側は昨年5月、いじめの存在を把握していたという。被害部員が部活に参加していないことをいいことに“隠蔽”していたと思われても仕方ない。2日の県予選決勝の前日になってサッカー部員と保護者に『いじめ重大事態報告に寄せる校長所見』という報告書を届けた。もっとも、この段階でも学校側は<全国選手権には出場できるだろう>と完全にタカをくくっていたといいます」(地元マスコミ関係者)

 高校サッカー界にはこんな慣例があるという。

 不祥事が発覚した場合、加害部員を退学か停学とした上で、部としても一定期間の練習休止と公式戦3試合の不戦敗(0-3)でミソギを済ますというものだ。

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