高校選手権辞退の仙台育英サッカー部“不祥事の温床”…「重大イジメ案件」は必然だったか
Jユース選手引き抜きの“禁じ手”
仙台育英は現在、「プリンスリーグ東北」の公式戦が11月8、22、29日に組まれており、「この3試合を不戦敗とすることで反省をアピール。全国選手権に出場しようとしていた」(同)という指摘もある。
城福敬監督(68)は、10年2月に就任。大分・日本文理大付属を97年から3年間率いた後、J川崎でスカウト部長、J札幌で強化部長を務めた。実弟・浩氏はFC東京、甲府、広島などで監督を歴任。現在はJ1東京Vを率いる。
「技術屋というよりは有望選手のスカウティングで評価されていた。就任直後には本来、高体連とすみ分けがあるJリーグの仙台ユースに所属する高校2年生と1年生の有望株を仙台育英に転校させる“禁じ手”を使い、中盤の要として起用。12年に8年ぶりの全国選手権出場、就任4年目の翌13年には総体出場を決めて救世主ともてはやされた」(高校サッカー関係者)
50~70年代は全国選手権の常連だった仙台育英はその後、長期低迷に悩む時期もあった。
城福監督の就任後は1学年あたり約20人、計60人だった部員数を大幅に増やした。現在は部員計約150人の大所帯。城福監督は事実上の総監督的な立場で実際の指導はコーチやトレーナーが担当していた。
「全国大会やプリンスリーグといった“一軍”の試合に出られるのはごくわずか。行き過ぎた実力至上主義に加え、大所帯では指導者やスタッフの目も行き届きづらくなる。いじめなどの不祥事がいつ起きてもおかしくない環境であるのは確かです」(同)
今夏には広陵(広島)野球部で校内暴力が発覚。出場中の甲子園を辞退した。有望中学生離れが起きているともっぱらだ。
仙台育英サッカー部も同じ道をたどるのか。


















