青学大「1強時代」のカラクリ…史上6校目の明治神宮野球大会2連覇
圧巻の連覇だった。
昨19日の明治神宮大会決勝で立命大を4-0で一蹴し、史上6校目となる2年連続優勝を果たした青学大。先月のドラフトで中日から1位指名された中西聖輝(智弁和歌山)が2安打17奪三振、七回2死まで無安打無得点という強烈な完封劇で格の違いを見せつけた。3者連続三振で締めたエースの、「立命館さんもいい打線だったので、自分自身もかなり試行錯誤した。なんとか抑えることができてよかった」との謙遜が嫌みに聞こえるほどの内容だった。
青学大は戦国東都でリーグ記録に並ぶ6連覇中の最強軍団。今秋のドラフトでは、中軸を打つ三塁手の小田康一郎もDeNAから1位指名を受けた。青学大からは昨年も西川史礁(ロッテ)、佐々木泰(広島)、一昨年も常広羽也斗(広島)、下村海翔(阪神)とそれぞれ2人のドラ1選手が誕生。在京球団スカウトがこう言う。
■「一緒にやりたいと思う選手にしか声をかけない」
「3年連続で同一チームから複数の1位指名選手を輩出した例は過去にありません。今の青学大はそれほど戦力が突出しています。といっても、選手は多くなく、4学年でたった37人の少数精鋭です。手狭な寮の問題があって人数を絞らざるを得ないのですが、それが結果的に指導者の目が隅々まで行き届く、きめの細かい指導につながっている。もちろん、部員の素質の高さがあってのことですが、この点に関しては2019年に就任した安藤寧則監督(48)のスカウト能力、目利きの確かさが挙げられます」


















