大谷翔平の「投げたい気持ち」に拍車をかける“因縁の先輩”エンゼルス菊池雄星のWBC参戦
「菊池雄星を高1で超えてやる」
大谷と菊池には“因縁”がある。大谷が中学3年生のとき、高3の菊池を擁する花巻東はセンバツで準優勝、夏の甲子園でも4強入りした。
菊池に憧れて花巻東に進学する生徒が大半の中、大谷は違った。同級生には「(菊池を)高1で超えてやる」と言って進学。「菊池超え」は大谷の原点なのだ。
大谷は3年春のセンバツに投手として出場するも、初戦の大阪桐蔭戦で8回3分の2を7安打7四球9失点と火だるまにされて敗退。夏の県大会で160キロをマークするも、「甲子園準優勝」の壁は越えられなかった。
メジャーでは打者として、対菊池は通算26打数9安打(打率.346)、3本塁打、6打点。カモにしているが、投手として菊池を超えたと言えるような確固たる実績はまだない。今後も打者・菊池と対戦する機会はないだけに、同じ土俵でプレーすることになるであろうWBCで投手として超えたことを証明したいのではないか。
もっとも、大谷はMLBでMVPを4度獲得、メジャーの頂点を極めた選手だ。いまさら菊池にライバル心を抱くとは思えないが、「原点」でもある先輩のWBC参加に“刺激”を受けたとしても不思議ではない。大谷は「投げたパターンを何通りか、投げないパターンを何通りか、プランは持っておくべき」と話しているが、投手としての力を改めて見せつけるチャンスだけに投げたい気持ちも膨らむのではないか。実現すれば侍ジャパンにとっては朗報だが。
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そんな大谷はいまWBCに向けて前のめりになっているが、MLBからの“嫌がらせ”には要警戒しなくてはいけない。いったいどういうことか。過去に何度も苦渋を舐めさせられたMLBの手段を選ばないやり口とは。
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