女子ゴルフ「札束が落ちている舞台」に立つのは東大合格よりずっと厳しい

公開日: 更新日:

「娘を女子プロにしたい」という親は多いが…

 だが、賞金に関してもやっぱり「本場」には敵わない。

 米女子ツアーは来季、今年より2試合減の33試合(非公式2試合含む)が組まれ、賞金総額は、こちらも史上最高の1億3200万ドル。日本円で約204億円。国内ツアーの4倍以上だ。

 今年の全米女子オープンの優勝賞金は240万ドル(同約3億7200万円)。全米女子プロは180万ドル(同約2億7900万円)。日本女子オープン3000万円、日本女子プロ3600万円とは、まさにケタ違い。来季もメジャーの賞金総額は増えると見られている。

 今年3勝で賞金トップのJ・ティティクンは757万8330ドル。これはツアー最終戦のV賞金400万ドル(同6億2000万円)が大きいとはいえ、1年で約11億7460万円稼げるのは夢がある。全英女子オープンなど2勝して賞金3位の山下美夢有は5億5000万円。シード落ちした渋野日向子でも賞金ランクは64位で約6888万円も稼いでいる。

「山下や岩井明愛・千怜の姉妹はルーキーでいきなり優勝したが、日本選手のレベルが上がっていることは間違いないし、女子プロは稼げる仕事と考える人は年々増えているようです。『娘を女子プロにしたい』と親から相談を受けるティーチングプロは多いし、今年のプロテストに合格した千田萌花のように、中学時代は実績がないのにプロコーチに手紙を書いたりして、自ら弟子入りする子もいる。ですが、女子プロになるのは狭き門です。昨年は695人が受けて合格者は26人。今年は756人で22人。東大の合格率だって15%ぐらいと聞きましたが、女子プロテストは2.91%の超難関。『トーナメント会場には札束が落ちている』という人もいますが、プロになるのは大変だし、なってからもレギュラーツアーに出るまでの競争は熾烈です」(ツアー関係者)

 大金を稼げる夢舞台は遠いか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」