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森本潔元プロ野球選手

1942年、愛媛県出身。立教大を中退し、三協精機を経て63年に阪急ブレーブスに入団。5番打者として長く活躍し、オールスターにも選ばれた67年は球団史上初のリーグ優勝に貢献。巨人との日本シリーズでは首位打者に輝き、ベストナインも受賞した。77年から中日に移籍し、79年に引退。引退後は評論家活動や、会社経営などを行った。通算1450試合、1122安打、146本塁打、572打点、打率.248。

師弟関係の"誤情報"も…「俺はあのコーチが大嫌いだった。技術指導をしてもらったこともない」

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 10月14日、選手全員を西宮球場の会議室に招集。四つ折りにした便箋を投票用紙にして選手一人ひとりに渡す。そしてこう告げた。

「俺のやり方について行く者は○、嫌だという者は×を書いてくれ」--「監督信任投票事件」である。

 監督の突然の申し出に選手たちの多くが戸惑った。球団マネージャーが全員の用紙を回収し、開票が行われる。結果は、ほとんどが○だったが、×が7人、白紙が4人いた。これを目にした西本は、「これから監督を続けていく自信がなくなった。辞めさせてもらいたい」と、全員の前で辞意を表明した。

 驚いたのは球団経営陣である。岡野祐球団社長は、翌15日に西本を『新阪急ホテル』に呼んで経緯を聞き、慰留に努める。しかし、西本の辞意は固く、容易に首を縦に振らない。16日、小林米三オーナーが「阪急の監督はお前をおいて他はない」と説得したことで、ついに翻意し、辞意を撤回。24日からの秋季練習の指揮を執ることになった。

 この「監督信任投票事件」について実際に現場で投票した森本が振り返る。

(中村素至/ノンフィクションライター)

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