著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大相撲の懸賞金は高い安いの問題にあらず 観客との一体感を希求する努力への対価でもある

公開日: 更新日:

 懸賞は1本=7万円、力士の取り分は6万円、60本までの上限があるらしい。金額は大したことではない。たとえば、今年の全豪オープンの優勝賞金は415万豪ドル(約4億5000万円)で、1回戦出場が1600万円強、128ドローの予選1回戦負けの賞金でさえ437万円だった(男女同額)。スポーツと金の関係は単純ではないが、相撲の懸賞金は決して高い安いの問題ではない。

 勝負はとことん大事として、客の帰りにどれくらい土産話を持たせてやれるか、プロの大事な目安だろう。全豪の大坂なおみが派手なコスチュームで入場して話題になったが、日本では総じて不評だった。好き嫌いはともかく、試合前にスタンドと一体感をシェアしたいと考えるのもプロのあり方ではないか。懸賞や賞金は、観客との一体感を希求する努力への対価とも考えられる。

 元日のニューイヤー駅伝の優勝チームが各選手に報奨金1000万円を奮発したという。賞金ではない。その喜びを沿道と共有しているだろうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  3. 8

    高市首相応援議連「国力研究会」発足 “大政翼賛会”に入会しなかった70人と主な議員の名前

  4. 9

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に

  5. 10

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外