そもそもWBCってどんな大会?日本がMLBの“金ヅル”から脱却できない意外な事情
3月は全米大学バスケの頂点を決めるNCAA男子バスケットボールトーナメント、通称「March Madness」の季節。日本でいえば夏の甲子園級、野球ファン以外も巻き込む“国民的イベント”と真正面からぶつかる。アメリカにおけるWBCの位置づけは、放送権を高く売る、というよりも、まずは放送枠を確保して、露出と認知を積み上げる段階なのです。
WBCの屋台骨は、創設期から一貫して日本です。
私はWBC立ち上げ時の交渉に関わりましたが、その際、「日本が一番カネを出すのに、なぜ主催に加われないのか。取り分も薄いのか」と苦言を呈しました。
実際、初回06年大会では、大会の売り上げの出どころは70%以上が日本でしたが、配分は、MLBとMLB選手会が35%ずつ、NPBへの配分は7%でした。
それでも彼らが強気でNPBの要望をはねのけたのは、「出場選手の80%以上がMLB所属選手」だからです。高年俸選手ほど故障リスクの値札は跳ね上がり、保険の手当てが不可欠。さらに各球団オーナーの出場許可も取り付けねばならない。MLBが背負うコストと責任は相当で、「だから統括はMLB以外にあり得ない」という理屈です。


















