酒と女の日々を悔恨「俺は仕事よりも夜の遊び。“子分”の親からの苦情は結構堪えたよ」
筆者は松本の現役引退後、30年間消息不明だった松本を探し出し、初のインタビュー記事を書いた。以来、公私ともに懇意にさせてもらっているが、確かに森本と松本とは共通点が多い。繊細な性格、気まぐれで自由な行動……同じ匂いがする「最後の無頼派」というべき野球人なのかもしれない。
森本は高校時代から洋画を見ることが好きだった。ネイティブを真似て英語を発音していると、野球部の先輩に「生意気だ」と絡まれたことがあった。以来、その先輩とは距離を置くようになったという。
「高校生の頃は人生で一番多感な時期だからね」
森本の繊細な性格が垣間見えるエピソードだ。
「森本さんの英語の発音、上手かったよ」と、宮本は語る。スペンサーなどの米国人選手との会話でその実力が発揮された。
「スペンサーは凄い選手だった。こんな選手がメジャーでお払い箱になって日本に来るのか、と思ったよ。しかも研究熱心だった。当時の投手はみんなワインドアップして投げていたから、癖なんか丸わかりだった。試合中、自分の打順が回ってこない時にはバックネット裏に行って、投手の癖をメモしていたよ」


















