ドジャース大谷翔平「スイーパー」より「カーブ」多投に2つのメリット
打者に有効な球種
もうひとつのメリットはカーブが打者に有効な球種という点だ。
「フライボール革命以降、メジャーの打者の多くはバレルゾーンを意識するようになった。バレルゾーンとは長打や本塁打になりやすい打球速度と打球角度の最適な組み合わせを指す指標のこと。具体的には打球速度が158キロ以上、打球角度が26~30度の範囲で放たれた打球は長打や本塁打になる確率が高いということです。このバレルゾーンを重視する打者に対して最も有効な球種が、高め速球と縦に大きく割れるカーブといわれる。大谷はいまもスイーパーを投げますけど、以前と比べて横の変化量が少なくなった分、縦に落ちるようになった。アッパー気味のスイングをする打者に対しては、この縦の変化が有効なのです」(同)
おまけに大谷は2種類のカーブを使い分けている。約132キロと約111キロ、同じカーブでも20キロ程度の緩急差を利用して打者を打ち取っている。
カーブは肘への負担が少ないうえに、長距離打者に有効なのだから、いわば一挙両得の球種。これに100マイル(約161キロ)の速球、約155キロのツーシーム、140キロ前後のスプリットやスイーパーがあるのだから、投球の幅はグンと広がることになる。


















