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吉井理人千葉ロッテマリーンズ前監督

1965年4月、和歌山県出身。箕島高から83年ドラフト2位で近鉄入団。ヤクルトを経てFAでメッツへ。ロッキーズ、エクスポズなど日米7球団で通算547試合に登板して121勝129敗62セーブ。引退後は日本ハム、ソフトバンク、ロッテのコーチ、昨年までロッテ監督を務めた。23年WBCでは投手コーチとして14年ぶりの世界一に貢献。

紙切れ一枚でクビに…怒りに任せて野球用具すべてを詰め込んだバッグごと、ゴミ箱にぶん投げて球場を後にした

公開日: 更新日:

 迎えたスプリングトレーニング最終日、練習が終わり、ロッカーの荷物をまとめていると、事務所に呼ばれた。

 部屋に入るなり、アシスタントGMらしき男性から青い紙を渡され、「これにサインし、3日以内にマイナーか、FAになるか選択してください」と言われた。

 労いの言葉があるわけでも、ご苦労さんという意味の握手があるわけでもない。極めて事務的な対応だった。

 迷うことなく「フリーになります」と言い、すぐにサインして部屋を出た。

 ロッカールームに戻ると、事情を知った選手たちが挨拶をしに来てくれた。ベル監督には「昨シーズンは壊れた腕で本当によく投げてくれた。いま私が言えるのは頑張れということだけだ」と言われてジーンときた。

 荷造りはおおかた終わっていたが、紙切れ一枚でクビになった怒りは収まらない。ユニホームもスパイクも野球用具もすべて詰め込んだバッグごと、ゴミ箱にぶん投げて球場を後にした。

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