揺れるイランvs復権期すベルギー…不安抱える両雄が激突【日本時間22日午前4時キックオフ】

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イラン

 日本時間22日午前4時、イランとベルギーが激突する。開催国・米国との戦争やエース追放問題に揺れる中東の雄と、深刻な得点力不足からの復権を期す「赤い悪魔」。それぞれに大きな不安を抱える両国の特徴とキーマンを紹介する。

  ◇  ◇  ◇

 大会出場こそかなったものの、いまだに不安を抱えるイラン代表。開催国である米国と戦争を繰り広げており、3月にトランプ大統領が「彼ら(イラン代表)の安全と生命が保証できない」と言ったのが発端だ。

 その後もトランプ大統領は「イランの代わりにイタリアを出場させろ」などむちゃぶり。FIFAは屈しなかったが、イランのサッカー連盟は「ビザの発給や安全の確保」などを要求。火種がくすぶっていることは明らかだ。

 もっとも、そのイラン代表自体が政治を理由に、エースを「追放」している。代表通算57ゴールのストライカーであるアズムンは現在、UAEのドバイFCでプレー。3月にドバイの首長と撮ったツーショット写真を自身のSNSに投稿したところ、UAEと戦争状態のイラン当局が激怒。「国への不忠、背信行為」と見なされ、W杯に呼ばないどころか、アズムンの財産没収まで検討しているという。サッカー界では中東の雄として知られるイランだが、エース追放の影響は無視できない。アズムンと二枚看板を張っていたFWタレミをどう生かすかが、重要になるだろう。

 チームを率いるガレノイー監督は2023年、16年ぶりに復帰した62歳のベテラン。24年のアジア杯では日本と対戦し、三笘と南野を封じて勝利している。

 混迷極まる世界情勢の中、“敵地”米国での本大会。実力以上に精神力も試されそうだ。

・過去最高 1次リーグ
・前回大会 1次リーグ
・予選成績 アジア3次予選A組1位 11勝1敗4分

■キーマン:メフディ・タレミ

 代表通算57ゴールの決定力に加え、185センチの長身を生かした空中戦、精度の高いポストプレー、パスの正確性と判断力など、前線のCFに必要なものをすべて備えるチームの核。

 とはいえ、長年代表チームでコンビを組んでいたアズムンが国への背信疑惑で追放され、同時期には自身も「所属するクラブを離れて、母国の軍隊に入隊を希望している」とのフェイクニュースを流された。周囲を取り巻く不穏な空気を、プレーで払拭できればいいのだが……。

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