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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

ボブ・ホーナーさん死去…ヤクルトから大旋風を巻き起こした“円高助っ人”の実態

公開日: 更新日:

 前年最下位だったヤクルトの今季の戦いぶりには驚くばかりである。そんな折、そのヤクルトに大旋風を巻き起こしたボブ・ホーナー死去(享年68)の報が届いた。

 1987年の開幕後の4月にヤクルト入団。大きな話題となったアトランタ・ブレーブスの主砲でバリバリの現役メジャーリーガーの日本球界入りは、当時の日本経済と密接な関係があった。“円高助っ人”──これがホーナー獲得の実態で、為替変動が超大物の輸入につながったのだ。

 レジー・ジャクソンなどの有名選手を輩出したアリゾナ州立大の出身。ホーナーもナンバーワン新人として、「マイナー行きなし」の条件をのませて78年にブレーブスに入団した。メジャー初出場の試合で本塁打を記録するなど、1年目に23本塁打を放って新人王に。ところが、一言居士の意地っ張りな性格が災いして、その年のオフに年俸問題で球団と衝突。キャンプ不参加という手段に出て、2年目の79年はチームに合流したのが開幕直前だった。

 1試合4本塁打をかっ飛ばした86年オフにFA宣言するも、FA選手の契約高騰を問題視するようになった経営者側が、「FA選手の締め出し」の協定策を取った。行き場所を失ったホーナーの「高額契約」のもくろみが吹き飛んだ。

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