西武ライオンズ平良海馬「トップ中のトップになりたい」 最速160km右腕が明かす投球の「技」と理想像
点は取られたくないので、自然と球速も上がる
──今季は得点圏で被打率が1割台。勝負強さが光ります。
点は取られたくないので、自然と球速も上がります。イニングの立ち上がりはまだ体が完全に動いていない感覚もありますが、投げ進めるうちに状態が上がっていくという感じですね。
──相手打者はどのように研究していますか。
試合前には1時間ほどミーティングをします。投手の左右も考慮しながら、打者がどのコースにどの球種を投げたらどの程度打っているのか、逆に打てていないのか。どこで打球速度が出ているのか。角度はどうか。どの球は振るのか。空振りが取れているコースや球種はどうかなどを確認し、そのうえで自分の特長をどう生かすかを考えています。
──ピンチでは何か特別なことをしていますか?
特別なことはありません。走者がいる、いないではなく、自分のピッチングができるかどうかだと思っています。もちろん感情はあります。打たれたら「こんなはずじゃない」と思いますし、フラストレーションもたまる。でも、その後に「次はどうするか」を考えるようにしています。
──チームは現在Aクラスで優勝を狙える位置にいます。
まずは自分の仕事をして、自分のパフォーマンスを出す。その結果としてチームが勝てればいいと思っています。
■3DプリンターでDIY
──話は変わりますが、グラウンドを離れたらどのように息抜きをしていますか?
釣りやゲームです。あとは3Dプリンターが好きでDIYをしたりとか。
──DIYですか?
最近はスポットクーラー用に窓枠へダクトを付けたいなと思って、そのダクトを通すフレームみたいなものを3Dプリンターで作りました。釣り用のルアーを作ったりするのも好きです。
──冒頭で「こういう投手になりたいというものがある」と話していましたが、ご自身が考える理想像とは?
世界レベルで戦える投手になりたいと思っていますし、そこに行っても、トップの中のトップになりたいなというのもあります。
──「トップの中のトップ」といえばメジャーのサイ・ヤング賞ということですか?
そこを目指すくらいの取り組みじゃないといけないと思っています。
──かねてメジャー挑戦の意向があります。時期はともかく、海の向こうでやれる自信はありますか?
あります。そこで通用するだけでなく、トップの中のトップとして争うためには、まだまだ足りない部分もあると思います。実際に向こうで投げた経験はないので想像の部分もありますが、データから見えるものもありますし。
──メジャーリーガーのデータと比較するとか?
そうですね。たとえば日本からメジャーに行った投手がどんな感じだったのかはすごく見えてきます。ひと通りは見ました。大谷翔平投手、山本由伸投手、佐々木朗希投手、千賀滉大投手……。やっぱりみんな四球が少ないですし。ここはもっと減らせると思っていますし、三振の数ももっと増やせると思います。そこは改善が必要かなと思っています。 (聞き手=藤本幸宏/日刊ゲンダイ)
▽平良海馬(たいら・かいま) 1999年11月15日、沖縄県生まれ。26歳。八重山商工高から2017年ドラフト4位で西武入団。20年に最速160キロをマーク。22年最優秀中継ぎ投手、25年最多セーブ投手のタイトルを獲得。通算317試合、32勝21敗62セーブ111ホールド。防御率1.79。右投げ左打ち。173センチ、99キロ。



















