12球団が「観客の暑さ対策」にせっせと励むワケ 西武が好例、親切ではなく立派な“経営戦略”
もちろん、最後は選手自身の体調管理です。とはいえ、自己管理だけで乗り切れるほど、最近の夏は甘くありません。今季は二軍戦が猛暑で中止となりました。今後は開始時刻や日程そのものを動かす発想も必要でしょう。
観客の暑さ対策は、安全管理であり収益管理です。2025年のNPBは約2704万人、1試合平均3万1515人を動員しました。交通費を除き、球団・球場に落ちるチケット、飲食、物販を控えめに1人4000円と置いても、「暑いからやめよう」というファンが1000人いれば、1試合400万円、30試合で1億2000万円が消えます。一度つらい思いをした家族が次回も敬遠すれば、顧客生涯価値(LTV)も傷みます。
象徴は、12球団随一の暑さで名高いベルーナドームです。「ドームだから涼しい」という日本語への挑戦のような球場ですが、西武も手をこまぬいてはいません。昨季、36カ所のミストポールと滝設備「BIG WATERFALL」を導入。今季は大型パラソル7基、ミストポール8本、ロングファン32基、サーキュレーター10基を加えました。


















