大谷翔平4戦連続欠場でもIL入りを逡巡させる「二刀流ルール」のワナ ド軍指揮官にとっても盲点だった?
10日間はなく15日間
「いくらシード争いがあるとはいえ、ド軍がワールドシリーズ3連覇を果たすためには、少なくともプレーオフの『打者・大谷』の存在は不可欠です。大谷本人も当然、一日でも早く試合復帰したいと考えている。しかし、大谷は左膝、右腕のみならず、首にまで故障を抱え、深刻な打撃不振に悩まされている。調子を取り戻すためにも、IL入りで休養させてプレーオフに備えることが先決でしょう。しかし、ここでカベになるのが二刀流選手のIL入りに関する規定です。二刀流の大谷の場合、IL期間は打者の10日間ではなく、投手と同様に15日間が適用される。適用日を最大3日間まで遡ることができるとはいえ、シード争いがヤマ場を迎える中、ド軍にとって大谷が約2週間も戦列を離脱するのは痛手。大谷をIL入りさせることなく、日々の体の回復具合を見ながら、少しでも早くスタメン復帰してもらいたい。ド軍首脳陣も、タフな大谷であれば、投手復帰はともかく、3日から1週間程度休めば打者としてスタメン復帰できると青写真を描いているのでしょう」
実際、ロバーツ監督は、「状態が改善傾向にあるのであれば、10日間ではなく、6、7、8日間の休養で済ませた方がいいという考え方もある」と話していたし、6日、大谷がIL入りした場合は投手の15日間が適用されると記者から指摘された同監督は、そのことを把握していなかった様子で、「そうですか。私はハッキリわからない。もしそうだとしたら、10日と15日では意味合いが違う」とIL入りについて明言を避けたのだ。
10日間の離脱ならともかく、15日間の離脱となれば、仮に7日からIL入りした場合、適用日を3日間前倒ししても、11日間は試合に出ることがかなわなくなる。ポストシーズンには間に合うにせよ、レギュラーシーズンの出場機会の多くは失われる。
すでに投打のタイトル獲得は絶望的で、昨季まで3年連続で手にしていたリーグMVPも、PCAことピート・クロウ=アームストロングに奪われる可能性が高い。22年以来4年ぶりの「無冠」に終わる可能性もある中、無理をおして試合に出続ける必然性は薄れている。果たして、ド軍首脳陣はIL入りの決断ができるのか……。


















