「私がマッキンゼーを辞めた理由」石井てる美

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■やってみてダメなら方向転換…が大切

東大、大学院、マッキンゼーと、エリート街道を歩んできた著者が、26歳で選んだ転職先はお笑い芸人だった。

 決断を後押ししたのは、マッキンゼーで徹底的に教えられた「仮説思考」だという。
「未来のことは予測不可能で不確定。だから、正しいことは存在しません。やるだけやってみて、ダメだと思ったら“仮説”を書き直すことが大事です。それまでにかけた労力をばっさり捨てることになりますが、割り切りが必要です。芸人になることについても、うまくいくかどうかガチガチに考えすぎると動けなくなる。やってみてダメなら方向転換すればいいと思ったら、気が楽になりました」

 すべては「やらないことには後悔する」と思ったからだ。
「高校の時に習った在原業平の句『ついに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを』が印象に残っています。『最後に必ず通る道(死)とは聞いていたが、昨日今日のこととは思っていなかった』という意味。やりたいことをやらずに死ぬ直前に後悔しても手遅れです。そして100%自己責任を心がけています。指示されてやったことはうまくいかなかったとき、後悔しますから」

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