「睡眠のはなし」内山真著

公開日: 更新日:

 長年臨床の現場に携わってきた睡眠学の第一人者が、睡眠を巡る疑問について解説する。

 理想的な睡眠時間は8時間といわれているが、2000年以降に行われた研究では、睡眠時間が毎日4時間前後と短い人と同様に、8時間以上の長い睡眠を取っている人にも高血圧糖尿病の確率が高いことが明らかになっているという。さらに、睡眠時間が6.5~7.5時間という人は、それより短い人や長い人と比べて6年後に生存している確率が高いことも分かったそうだ。

 実際、健康的な人の生理的睡眠時間は一定の範囲内にあり、長時間布団にもぐりこんでいても眠りが浅くなり覚醒してしまう。7時間ほどの睡眠で“よく眠った”と実感できるのが、理想の睡眠のようだ。
(中央公論新社 760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動