「校閲ガール」宮木あや子著

公開日: 更新日:

 ファッション雑誌の編集者を志望して出版社に就職した悦子だったが、配属されたのは校閲部。それでも、いつか異動になると信じて完璧に仕事をこなしていた。

 目下、取り組んでいるのは、エロミステリー界の大御所・本郷の作品だ。前回、本郷の作品を校閲した際に、悦子は登場人物の若い女性たちの古色蒼然とした言葉遣いに呆れ、参考資料を添付して突き返した。本郷は怒り、原稿も直さなかったが、なぜか今回も悦子を校閲に指名してきた。

 本郷の新作を読み込んだ悦子は、主人公の移動時間に誤りがあることに気づく。

 マイナーな校閲部門を舞台にした連作エンターテインメント。

(KADOKAWA 1200円)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー