「大江戸坂道探訪」山野勝著

公開日: 更新日:

 都内には江戸時代に命名された坂が500余も残っているという。江戸以降に開設された坂道も含め、2~3時間で歩ける100コースを案内してくれる坂道散歩ガイド。

 著者が最も美しい江戸の坂のひとつに挙げるのが「紀尾井坂」。坂をはさんで紀伊和歌山藩徳川家、尾張名古屋藩徳川家、近江彦根藩井伊家の三家の屋敷の文字をつないで命名された坂名が、町名へと発展したという。その紀尾井坂を出発点にして「三宅坂」や「三年坂」など、国会議事堂周辺を歩くだけでも19の坂道を巡ることができる。判じ物めいた坂名の由来や周辺の史跡、名所なども網羅。江戸の面影が感じられる坂道散歩の勧め。
(朝日新聞出版 680円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動